コロナウィルス感染防止のための技術提案 > 紫外線長光路殺菌システム

 紫外線殺菌灯による、画期的な空気殺菌システムのご紹介です。

 紫外線を平行光に変換し、平行光の光路と殺菌対象の空気の流路とを一致させることにより、流路中の空気に高密度のエネルギーを持った紫外線を継続的に照射させ、強力かつ確実な空気殺菌を図るシステムです。(特許出願中)

紫外線長光路殺菌システムとは

 当システムは、基本的に簡単に構成することができ、コロナウィルス/COVID-19の感染防止および収束に、大きな一石を投じることになる のではないかと自負しております。


概要


 殺菌に用いる紫外線を、凹面鏡などを用いて平行光に変換し、平行光の光路と空気の流路とを一致させることにより、圧倒的な殺菌能力を期待できる空気殺菌システムを構成します。

Q:ヘイヘイホー?
A:平行光とは、平行な光束から構成される光線です。すごく遠くまで届きます。

平行光とは?

光源から放射される光線は、光束を「コリメーター」と呼ばれる凹面鏡や凸レンズにより平行な向きに変換し、平行光にすることにより、ほとんど減衰せず遠方まで照射することができます。


平行光の照射装置を風道の直線部分にセットすると...

紫外線長光路殺菌システムの原理と基本構成

※光源には紫外線光源(UV-C)を用います。

小さな紫外線光源を用いた場合であっても、平行光に変換することにより、ほとんど減衰無く長大な範囲を照射でき、
空気は直線部分を通過する間中、紫外線を照射され続けるため、確実な一定時間の照射および殺菌が可能となります。

つまり、これらにより、強力・高効率かつ、もれなく設計通りの確実な殺菌を図ることが可能 になります。



紫外線長光路殺菌システムのシンプルな構造例

※平行光は、「コリメート光」ともいいます

 紫外線長光路殺菌システムは、小出力の小型の光源を用いても、強力な殺菌効果を発揮することができます。
また、空気殺菌装置のみならず、液体の殺菌装置にも適用することができます。


Q:どう使うの?
A:色々な構成方法があり、色々な場所に導入可能です!

 紫外線長光路殺菌システムのイメージ図

室内や車内・機内の空気殺菌装置を構成することができます。殺菌機器を構成することはもちろん、既設の空調ダクトや設備内に設置したり、室内造作に組み込むこともできます。

Q:どんな意義、価値があるの?
A:換気量の確保は困難、ワクチンだけでは解決できない状況に対する、解決策となり得る

 現状、ほとんどの建築物や乗り物で、感染防止に十分な換気量が確保できていないことはご存じかと思います。
仮に十分な量の換気ができたとしても、空調能力が追い付きません。
このことが、寒冷地での屋内感染が深刻である、大きな要因になっているのではないかと思います。

 また、ワクチン開発・接種準備が進められていますが、免疫の持続期間が短く変異の多いコロナウィルスに対し、ワクチンだけでは対応しきれないと言われています。 実際、これまで人類は、それほど脅威ではなかった風邪やインフルエンザさえも克服してはおらず、毎年新たなワクチンを開発し接種してきました。

 このため、換気量や空調能力に頼らず屋内空気を効果的に殺菌できる仕組みは、感染防止に大きな一石を投じられるものと考えております。


~ PDF概要説明資料あり〼 ~

概要説明資料A4表裏で、さらっと概要を説明したPDF説明資料です。


詳しい原理と基本構造

 紫外線長光路殺菌システムは、コリメーターを用いて紫外線の殺菌光線を平行光に変換し、当該平行光の光路とダクト等の流路を合致させることにより、効果的な殺菌を図ります。

 紫外線長光路殺菌システムの原理

空気は流路(ダクト)内を通過する間、高密度な紫外線に継続的に照射され、効果的に殺菌されます。


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従来の紫外線殺菌システムの課題 ~ 光線の減衰


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 紫外線照射による空気殺菌は、[透過する放射束(エネルギー)密度 X 照射時間]により、殺菌能力が評価できます。

 紫外線を用いた空気殺菌装置は数多くありますが、紫外線の放射束(エネルギー)密度は、以下のような理由により減衰するため、紫外線の能力を使いきれず、効果的な殺菌を行うことが困難でした。

  • 光学的・幾何学的な理由による減衰
  • 透過による減衰
  • 反射による減衰

光学的・幾何学的な理由による減衰

 紫外線の放射束密度は、光学的・幾何学的な理由により、光源からの距離に応じ低下します。
光源の形状により、紫外線の放射束の放射モデルが異なります。

光束とエネルギー

 可視光線の強さは、光線の物理的なエネルギーを、波長ごとに人の視覚に応じて重みづけされた、「光束」という物理量により表現されます。単位はlm(ルーメン)といいます。
 光束は、人の視覚で捉えられる光のエネルギーを表現したものであり、実際の物理量の総量とは異なります。これに対し、紫外線など、可視光線以外の光線や電磁波の場合、「光束」ではなく、実際の物理量である、「放射束」という言葉で表現されます。

 いずれにせよ、光束や放射束という概念は、束状にモデル化された光線等によるエネルギーが、ある面を何本透過するか、というイメージで捉えられるよう、考えられたのでははないかと思います。

 光源から放射される放射束は、幾何学的・光学的な理由から、光源のタイプにより、減衰の度合いが異なってきます。

点光源

 完全な点光源から放射される放射束は、3次元的に、各方向に対し均等に放射されます。点光源の周囲の、均等な放射束密度(エネルギー密度)となる部分を結ぶと、球体面が形成されます。

 点光源と光束の放射

 うにではありません。

 光源からの一定の立体角範囲に含まれる放射束(エネルギー)の量は、光源からの距離に関わらず、一定となります。


線光源

 線光源の場合、光源に直交する面上において2次元的に、各方向に対し均等に放射されます。光源の周囲の、均等な放射束密度(エネルギー密度)となる部分を結ぶと、円柱面が形成されます。

 線光源と光束の放射

 放射束は面状にモデル化すると理解しやすくなります。

 光源に直交する面上において、光源からの一定の角範囲に含まれる放射束(エネルギー)の量は、光源からの距離に関わらず、一定となります。


光源からの放射エネルギー密度

 上述のように、光源から一定の角度内は、光源からの距離に関わらず、放射束(エネルギー)の量が一定となるため、下図の線光源・点光源それぞれについて、光源からの距離がr1となる面およびr2となる面を通過する放射束(エネルギー)R(J)は、等量となります。

 光源からの距離によるエネルギー密度

 逆にいうと、光源からの距離に対する、単位面積あたりの放射束(エネルギー)、つまり、放射束密度(エネルギー密度)は、以下のように考えられます。
※ここで、
r:光源からの距離(m)、S:光源からの距離rかつ一定の角範囲内となる円柱面上の面積(㎡)、Φ:光源からの距離rの位置における放射束密度(J/㎡)、R:一定の角範囲の放射束(J)
とします。

線光源

r ∝ S
Φ = R/S
これらにより、
Φ ∝ 1/r つまり、放射束密度は光源からの距離に反比例します

例えば、図の場合、r2/r1=2であれば、S2/S1=2となり、光源からの距離r1の面上に対し、距離r2の面上での放射束密度は、1/2倍となります。

点光源

(rの2乗) ∝ S
Φ = R/S
これらにより、
Φ ∝ 1/(rの2乗) つまり、放射束密度は光源からの距離の2乗に反比例します

例えば、図の場合、r2/r1=2であれば、S2/S1=4となり、光源からの距離r1の面上に対し、距離r2の面上での放射束密度は、1/4倍となります。

つまり

 光源からの距離が大きくなるほど、殺菌能力が低下することがわかります。とりわけ点光源の場合、顕著となります。

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透過による減衰

 殺菌に用いられる紫外線は、UV-Cと呼ばれる短波長領域の紫外線で、オゾンや酸素を透過すると、吸収されて減衰します。
太陽光線にも含まれますが、大気中のオゾンや酸素に吸収されるため、地上には到達しません。しかしながら、UV-Cは生物のDNAを破壊するため、殺菌作用と同時に人体にも有害であり、オゾン層破壊により地上に到達する危険性が指摘されています。

 UV-Cは、他の波長領域の紫外線と比較して、透過による減衰が大きいものの、通常の空気殺菌装置内程度の光路の長さでは、考慮する必要が無いものと考えます。

 オゾンや酸素の他、空気中を浮遊する埃や水蒸気、ウィルスを含む雑菌といったエアロゾルに衝突することによる減衰も考えられますが、これは可視光線でも同様であり、通常の室内環境であれば、空気が霞んで部屋の中が良く見えない、ということはないため、UV-Cの場合でも、ほとんど無視できるのではないかと考えます。

 尚、長光路殺菌システムは、水などの流体の殺菌にも用いることが可能ですが、水中は、空気中と比較して、紫外線の透過率が非常に小さい(減衰が大きい)ため、基本的に小規模な装置への適用(短距離の光路の形成)となります。

 その他、紫外線を透過させる部材については、通常のガラスは紫外線透過率が低いため、石英ガラス等を用います。


反射による減衰

 紫外線は、通常の鏡ではほとんど反射しません。殺菌に用いられる波長域の紫外線の反射率は、一般に、アルミニウムで40~50%、ステンレスで20~30%程度となります。

 通常、紫外線を反射させる場合、アルミ蒸着による特殊な反射面が用いられます。この場合、反射率は80~90%程度に高めることもできます。紫外線殺菌装置は、光源の周囲の筐体内面をアルミ蒸着面とし、光源からの直接光のみではなく、筐体内面での反射光を再利用する構造とすることが一般的です。

 筐体内面で10回反射した場合、光路の距離は、筐体内の内径の11倍となります。とはいえ、筐体内面を85%の反射率の蒸着面としても、10回の反射で光線のエネルギーは20%以下に低下し、長い光路を計画しても、エネルギーが低下しながら反射を繰り返しているため、当該光路上のエネルギーの総和(殺菌できるエネルギー)は限定的です。
 さらに、筐体が閉鎖構造であれば、実際にはこれほど多くの反射回数となる光路を計画することは困難で、ほとんどの放射束(光束)をトレースすると、わずかな反射回数ののち再び光源を照射して、熱に変換されているのではないかと思います。

 ダクト内に紫外線殺菌装置を設置する場合は、通常の空気殺菌器具と比較して長大な流路に対して殺菌システムを構成することとなりますが、アルミ蒸着等による内面の反射面の処理は、コストが大きくなるため、光源付近の一定区間のみに限定されるものと考えられます。

 紫外線長光路殺菌システムは、基本的に、コリメーター(放物面鏡)を用いて平行光を生成するため、少なくとも一度反射することとなり、その分、生成された平行光は減衰します。
 また、光路および流路は、反射板を設置することにより、屈折させることができます。反射回数が多いほど紫外線光線は減衰するため、光路および流路は、極力屈折回数が少なくなるように計画します。

結論

 従来の紫外線殺菌装置は、上述の「...の課題」のように、紫外線光線のエネルギーやエネルギー密度の減衰により、効果的な殺菌が困難でした。
これに対し、「紫外線長光路殺菌システム」は、紫外線を平行光に変換することにより、通常の使用条件では半無限と言える長光路を実現し、革新的な殺菌効果の実現を期待することができます。


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コリメーターによる平行光の生成


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 紫外線による殺菌灯の光源自体は、放射束を放射状に放射しますが、コリメーター(放物面鏡)を設置し、コリメーターの焦点となる位置に当該光源を設置することにより、放射状の放射束は、平行光(コリメート光)に変換することができます。

 平行光は、一般に、遠くを照らすビームのようなまっすぐな光の出る懐中電灯(小学校のお泊りイベントで持参した人がヒーローだった、あの懐中電灯です)や、サーチライト、車のハイビームなどに用いられます。

 紫外線長光路殺菌システムは、この平行光と殺菌対象の空気の流路とを一致させることにより、空気が当該流路上を通過する間中、継続的に殺菌されるように計画します。

※尚、長光路殺菌システムに用いるコリメーターは、アルミ蒸着等による高い反射率を持つ反射面とします。


 下の図は、空調ダクトに長光路殺菌システムを構成する場合の例として、コリメーター部分の拡大図を示しています。

紫外線長光路殺菌システムでの直接光と平行光との比較

 水色の曲面はコリメーター、紫色の点は光源、ピンク色の光束は直接光、水色の光束はコリメーターで反射した平行光を表しています。
クリックして拡大すると、コリメーターで反射された直接光と、コリメート光の光束の一本一本が対応していることがわかります。

 この図から、直接光自体は、放射状に放射されるため、ほとんど殺菌に活用されないことが分かります。
これに対し、コリメート光(平行光)は、全体として太く放射束密度(エネルギー密度)の高い直線状の光路となり、ダクト内の気体の流路と一致させることができ、ダクト内全体を漏れなく照射できることがわかります。

 また、空気中での紫外線の減衰を無視すると、無限に長大な光路および流路を構成でき、わずかな出力の光源でありながら、大量の空気の殺菌が可能な装置を実現できることとなります。(この場合、流路を長くした分、流速を大きくしたり、流路空間内の気流の向きを短辺方向に計画することなどにより、処理可能な風量を大きくします。)


長光路の形成


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 上述のように、長い直線状の流路内に平行光を投射することにより、多量の紫外線を、もれなく長時間照射可能な空気殺菌システムを構成することができますが、流路内面に反射板を設置することにより、当該流路は、光路とともに屈折させることができます。
 これにより、空調ダクトへの導入の場合であれば、既設のダクト形状に合わせて光路を追従させ、長大な光路を形成することができ、空気殺菌装置を構成する場合であれば、光路を折り返させることなどにより、コンパクトな装置を構成することができます。

長光路殺菌システムの効果アニメーション

紫色の線は紫外線光線をモデル化して表現し、水色の面は反射面(コリメーターおよびダクト屈折箇所の反射板)を示します。
このアニメーションでは、反射面での反射率が85%と仮定し、紫外線光線のエネルギー密度を彩度として表現しています。
HSBカラーモデル上、直接光はH282、S100%、B100%、コリメーターによる平行光はS85%、さらに屈曲部の反射板による反射光はS71%として表現しています。
※S0%は完全な白となります。

 コリメーターを含め、紫外線光線は反射の度に減衰していますが、反射の回数が少ないため、光路全体として殺菌に活用される光線のエネルギーは非常に大きいことが分かります。

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構成例

 紫外線長光路殺菌システムの、具体的な構成例や構造の例を示します。

 紫外線長光路殺菌システム 構成例

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直線状の基本構成

 ダクトの途中にコリメーターと紫外線光源のユニットを挿入する構成例です。

 紫外線長光路殺菌システム 直線ダクトの基本構成

 コリメーターの周囲に空気の通過のための間隙が必要となりますが、既設ダクトのアクセス可能な任意の個所に設置することができます。

空調ダクトへの適用

 主ダクト端部の閉止板に近接してコリメーターと紫外線光源のユニットを設置する構成例です。
ほとんど減衰の無い(反射や折り返しの少ない)長大な光路を形成することができるため、大きな殺菌効果が期待できます。

紫外線長光路殺菌システム 空調ダクトへの導入例

エルボ部分を反射ユニットに置き換えることにより、さらに⾧大な光路を形成することができます。

機器の構成

 紫外線長光路殺菌システムを用いた殺菌機器の構造について、解説します。

紫外線長光路殺菌システムによる空気殺菌装置構造

線光源を用いたシンプルな構造の例

大きさに制約のある機器を構成する場合、光路・流路を折り返す構造とすることにより、コンパクトでありながら長大な光路を実現することができます。

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流路構造

 空気殺菌機器は、一般に、コンパクトであることが求められます。また、空気清浄機や空調機器に内蔵させる場合、当該システムによる殺菌のための流路スペースは、大きく制約されてしまいます。このため、空気の流路および光路を折り返し、コンパクトに構成する流路構成の例を示します。


折り返し流路

 つづら折り状に折り返した流路に対し、光路も反射板により折り返し追従させることにより、コンパクトでありながら、⾧大な光路を構成することができます。

紫外線長光路殺菌システム 機器の折り返し流路

並列流路

 流路は並列状とすることもできます。冷陰極管による線光源を用い、大きな風量を処理する場合には、合理的な構成となります。


 紫外線長光路殺菌システム 機器の並列流路

 処理風量が一定以上となる場合、平行配置された各流路内の圧力損失(抵抗)が大きく(速度の2乗に比例)なるため、各流路内の風速のばらつきが抑制され均等に近づきます。これにより、装置を通過する空気に対する紫外線の照射時間を一定時間以上確保しやすくなります。

 平行流路とダクトは、図のように等圧チャンバーを介して接続することで、さらに風速の偏りを低減させることができます。


渦巻き状流路

 渦巻き状とすることにより、少ない反射回数でありながら、⾧大な光路を構成することができます。
流体の流路抵抗も抑制することができ、コンパクトで高効率な機器を実現することができます。

 紫外線長光路殺菌システム 渦巻き状流路

 紫外線は、専用ミラーを用いた場合であっても反射を繰り返すと減衰が大きくなるため、光源およびコリメーターは流路の外側に設置し、光路中、紫外線光線のエネルギーの大きな範囲を最大化し、合理的に殺菌される構造としています。


液体の殺菌システム

「紫外線長光路殺菌システム」は、透明度の高い液体の殺菌装置も構成することができます。

 紫外線長光路殺菌システム 液体や水の殺菌装置

※一定以上の純度の水の殺菌などに適用できますが、水中では紫外線の減衰が大きいため、構成可能な装置の大きさは制限されます。

 

建築化構成例


 間接照明等を組み込むなど、意匠的なしつらえとすることも可能な、造作・建築化方法です。
デザインの一部として構成しつつ、空気感染の防止を図ることができます。


天井への設置



折上天井・下がり天井タイプ

 折上天井や下がり天井と組み合わせることにより、高意匠かつ効果的な空気殺菌システムを構成することができます。
間接照明(コーブ照明)や空調制気口(吹出口・吸込口)などを組み込むことで、さらに天井まわりのデザインをすっきりさせることができます。

 紫外線長光路殺菌システム 折上天井 下がり天井との組み合わせ

直線状の折上天井・下がり天井タイプは、公共の通路等、高密度な空間に最適です。

※鉄道駅のプラットフォームなどの場合、自然に空気が流通・換気・希釈され、感染の可能性は低いと考えられますが、空気が滞留する、人混みができる時間には感染の可能性が高まるため、このような長光路殺菌システムを構成し、感染防止を図ることをお薦めします。
 また、室内空気は対流等により流動を続けるため、必ずしもファンは必要ではありませんが、高密度な公共空間など、より確実な空気感染防止を図る場合、ファンを設置し、強制的に一定以上の空気の循環・殺菌を行う構成とすることをお薦めします。


天井チャンバー内活用タイプ

(後日追記予定)


廻縁タイプ

(後日追記予定)


壁への設置


ふかし壁面ユニット

 既存の壁面上に空気流路となる殺菌スリットを追加することにより、長光路殺菌システムを形成することができます。

 紫外線長光路殺菌システム 壁への設置 ふかし壁面ユニット

 折上天井・下がり天井タイプ同様、間接照明等を組み込むことも可能な、造作・建築化方法です。
デザインの一部として構成しつつ、空気感染の防止を図ることができます。

 反射板、目隠し板の設置により、反射・拡散による紫外線の漏洩を防止し、人体に安全でありながらも、容易に設置することができます。

 大部屋や通路等の場合、鉛直方向ではなく、水平方向に紫外線平行光を照射する構造とし、フカシ壁を水平方向に延長する形状とすると、空間全体をムラ無く効果的に殺菌することができます。


殺菌壁面ユニット~ロールスクリーン簡易タイプ

 既存の壁面上に、突っ張り棒と遮光ロールスクリーンで構成する、とても簡易な長光路殺菌システムです。

 紫外線長光路殺菌システム 壁への設置 ロールスクリーン簡易タイプ

 設置する壁面幅が大きい場合、鉛直方向のポールにより設置し、側面に目隠し板を設置します。

 重力により正確に上向きに紫外線平行光を投射する構造のため、ラフな設置でも問題なく機能させることができます。


巾木タイプ

(後日追記予定)


公共交通機関

 鉄道車両やバスの車内、航空機内など、公共交通機関の客室内は、空気感染しやすい高密度な空間となりがちですが、長大な装置を設置可能な場合が多く、効果的な紫外線長光路殺菌システムを形成することができます。

 クロスフローラインファンを用いた構造とすることにより、空間全体に対し、とりこぼしの少ない殺菌を図ることができます。

 紫外線長光路殺菌システム 公共交通機関への導入方法

上図は建築物への設置例ですが、この構成は鉄道車両や航空機等の室内にも流用することができます。

鉄道車両

 紫外線長光路殺菌システム 列車内部への導入方法

紫色のマーキング箇所は、電車の車内に紫外線長光路殺菌システムを導入する場合の、設置しやすい箇所を示したものです。

 車両により構造・構成は異なりますが、一般に、座席下部、網棚上下、網棚奥の広告スペース、天井面などが、最適な設置個所と考えられます。


航空機

 紫外線長光路殺菌システム 航空機内部への導入方法

紫色のマーキング箇所は、飛行機の機内に紫外線長光路殺菌システムを導入する場合の、設置しやすい箇所を示したものです。

 鉄道車両同様、機体により構造・構成は異なりますが、荷物入れ・酸素マスク格納スペース・空調設備スペースを除いた天井面に設置することが考えられます。
 尚、旅客機の場合、一般に、室内空気は高性能なHEPAフィルタ―により常時ろ過されており、ウィルスも除去されているものと考えられますが、乗客の密度に対する、空気のろ過風量は必ずしも十分とは言えないため(ろ過還気系統による室内での風速は室内空気の対流速度より小さいと考えられるため)、別系統として、当該システムによる循環殺菌システムを併用することが望ましいと考えます。

その他

 上記の他にも、数多くの適用方法があります。(後日追記予定)

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その他技術的事項



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人体への影響

 殺菌に用いる紫外線は、自然界では地表面に存在しない(到達しない)、UV-Cという、非常に強い破壊力を持つ波長領域の光線を用います。殺菌が可能であると同時に、生物の遺伝子を破壊する、危険な光線でもあります。
このため、紫外線長光路殺菌システムにおいても、人体に有害な光線が、直接光はもちろんのこと、間接光・反射光・拡散光も室内等に漏出して人体に照射されないよう、十分注意して計画します。

光源の直接光の利用

 従来の紫外線殺菌装置同様、筐体(流路)内面を反射面とすることで、光源から放射される直接光の、当該反射面による反射光の殺菌効果を付加することができます。

コリメーターの焦点と光源の大きさ

 光源は小さいほど、コリメーターは大きいほど、光源がコリメーターの焦点に収束しやすく、はっきりした平行光を生み出しやすく、効果的な長光路の殺菌システムを構成することができます。この意味においては、HIDや高輝度LEDのような、高光度の点光源の使用が理想的です。対して、冷陰極管のような大きさのある光源は、一般に単独での出力は大きいものの、平行光はぼやけてしまい、長光路を形成することが困難となります。

 また、コリメーターでの反射により得られる平行光は、光源および基盤等、コリメーターの前方に表出する部材に遮られてしまうため、これらがコリメーターの大きさと比較して極力小さくなるよう構成します。
※懐中電灯やヘッドライトなどのように、コリメーター中央部に開口を設け、光源は発光部分のみコリメーター前方に表出させる構造とすると合理的です。


点光源を用いた場合の効果

 点光源を用いる場合、放物面の回転体形状のコリメーターを組み合わせることにより、放射束密度の均一度の高い平行光を生み出すことができます。
尚、点光源の場合、通常、背面がソケットや基盤となるため、直接光はほとんど活用できない場合があります。


線光源を用いた場合の効果

 線光源を用いる場合、放物線の押出形状のコリメーターを組み合わせることとなりますが、反射される平行光は、板状の立体形状の光線となります。このとき、当該線光源と直交する断面上では平行光が形成されますが、この板状の立体形状の直交方向から見ると(つまり板状の立体形状の面内では)、直接光と同様、各方向に拡散する光となります。このため、線光源を用いる場合は、平行光としての性質が弱く、流路と一致させることにより活用できる有効な長さは限定されます。
 尚、点光源と放物面の回転体形状のコリメーターを組み合わせたものを直線状に連続配置させると、拡散しない長大な平行光を形成することができます。

点光源を複数配列して構成する線光源

点光源を複数配列して構成する線光源

 冷陰極管を用いる場合は、直接光・コリメーターによる平行光ともに活用することができますが、上記の理由および光源の大きさにより、平行光はぼやけてしまい、上記光線による板状の立体形状の、効果的に殺菌可能な範囲は、より扁平な(光源からの距離が短い)形状となります。
 このため、冷陰極管の使用は、光路および流路として、扁平な板状の立体形状である殺菌スリットを内包する装置を構成する場合に最適になるものと考えられます。




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